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2008年2月17日 (日)

登録有形文化財制度って…

ここ数日、新聞のニュースなどで、登録有形文化財に登録されている建物がなくなると言う記事が流れています。
湯河原にある『天野屋旅館』と言う建物なのですが、リゾートトラストが取得して一度更地にしたあと会員制リゾートホテルになるらしい。該当記事はこちら(神奈川新聞)
何も登録有形文化財を潰してまで平凡なリゾートホテルを建てる意味なんてないのにねぇ…。
何もどこにでもあるようなホテルを建てて商売することはないのにねぇ…。
それは一般にビジネスホテルがやるべきことではないのかと思う。
過去に同社は箱根の宮ノ下にある登録有形文化財の旅館を潰して会員制リゾートホテルを建てているという。

リゾートトラストは上場企業なんで、試しに株式市況のページで調べてみると、ここ一ヶ月くらい株主が真っ青になるようなローソク足が出てくる。
平滑移動平均がずっと右肩下がりとなるということは、株を売る人が多くて買う人がいないと言うことになるはずだから、株を手放したい株主が多いということだな…。
株主と思しき人たちの掲示板の中でも『売りたい』『強く売りたい』なんていう内容がチラホラと…。まだ過去最悪の株価にはなっていないようだけど、来月オープンのリゾート施設の成績次第ではどうなることやら…。
2ちゃんねるの中で、スレッド検索をしてみると、ホテル旅館板に『リゾートトラストの悪いところ』なんていうスレッドがヒットします。
こういうアンチスレッドがある場合、たいがいシンパのスレッドもあるのですが、この会社についてはそんなスレッドが存在しない…。
ま、中にはアンチとシンパがごっちゃになってるところもあるけどねぇ…。
この会社は問題ありのブラック企業って捕らえちゃっていいですか?

企業保有の財産であるわけだから、利益を上げるためにどうしようと勝手だという意見があるのは分かるけど、登録有形文化財制度のもと登録されているのですから、それを保存するのは所有者の義務であろう。
今は届け出さえすればできてしまう解体撤去を許可制にするなど、規制を強化するべきではないかと思う。
そのために土地にかかる諸々の税金が優遇されているのですから…。
こういうことが再び繰り返されると、登録有形文化財制度自体が形骸化してしまう。

このままだと悪質な業者の手によって、不動産業者にとって美味しい場所にある登録有形文化財がなくなっていくことが増えていくのではないかと思うと怖い。
文化財を破壊すると言う悪意のある申請は受け付けないとか、重要文化財指定にするという対抗手段ができないものか。
中には憲法違反だと騒ぐ人もいるかもしれないが、憲法には『公共の福祉に反しない限り』という但し書きがあるから何とかなるだろう。

近代化遺産や文化財の保存活動などに関わっている私の自論をあえて示しておく。
・近代化遺産や文化財は地域の宝
・近代化遺産や文化財は所有者が守るもの(←残したいから所有者が登録に協力すると言う意味)
・近代化遺産や文化財は地域住民や行政が主体となって、有識者のアドバイスを受けながら守るもの。
・お金が出せないなら知恵を出せ。そうすればいずれ道は開ける。

上に紹介している記事を読むと、地域住民や行政が動こうとしている雰囲気が感じられないことをすると、本当に悔しいけれど指をくわえて見ているしかないようだ…。

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