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2008年4月23日 (水)

幻の大仏鉄道のレールか?

アサビ・コムのマイタウン奈良の報道によりますと、JR関西本線加茂駅の南側で、明治のわずかな期間しか存在しなかった大仏鉄道(国有化前の関西鉄道会社)のものと思われるレールが見つかったそうです。
アサヒ・コムは1週間もせずに記事が消えてしまうので、記事を引用させていただきます。

引用ここから===========================================
 明治期にわずか9年で廃業した幻の大仏鉄道のレールか?――。同鉄道の運営会社を示す可能性のあるアルファベットのマークが入ったレールが、京都府木津川市加茂町のJR加茂駅そばで見つかった。奈良市奈良阪町の社会福祉法人「中川会」(安井清悟理事長)が一部を保管し、鉄道ファンへの公開を計画している。(下司佳代子)
 同駅東側で造成中の宅地で1月、深さ2メートルほどの地中からさびたレールやれんがが多数見つかった。情報を聞いた同会のスタッフが出向き、施工業者から長さ1メートルほどのレール3本とれんが2片を譲り受けた。
 同会は、運営する身体障害者施設の近くにれんが造りの同鉄道のトンネルが残っているため、同鉄道を通じた地域交流ができないか関心があったという。
 同鉄道は1898(明治31)年に開業。同駅とJR奈良駅を結んだ観光鉄道だったが、1907年に廃線となった。路線跡には今も鉄橋やトンネルが景観に溶け込むように残っているが、地表に敷かれた形でレールは残っていないという。
 同会スタッフが、入手したレールから泥やコンクリートを落とすと、表面に「BV&C。LD 1896・KTK」などのマークが現れた。博物館や文献にあたったところ、レールは当時主流の外国製で、「1896」は製造年、「KTK」は大仏鉄道を運営していた「関西鉄道会社」を意味する可能性のあることがわかった。ただ、当時、JR加茂駅には関西鉄道本線も乗り入れていたため、大仏鉄道のレールとは断定できないという。

=========================================引用ここまで
記事の中で、『レールは当時主流の外国製』と書いてあるけれど、この時期であればまだレールの国産化はされておらず、輸入に頼るしかなかったはずです。
現在主流となっている鉄鉱石から銑鉄を作ると言う西洋式の製鉄法でさえ、岩手県の釜石で細々と行われていたくらいの時期でしょう。
官営八幡製鐵所が生産を開始したのが1901年の話ですから…。
統計資料上では1091年の国産レールが存在するはずなのですが、未だに見つかったと言う話はないので、ひょっとしたらもう残ってないのかも…。
個人的にはどこかにあって欲しいんだけど…。
レールから出てきた刻印からすると、このレールはイギリスの『ボルコ・ボーン』製のもので、関西鉄道会社が発注したもので間違いなさそうです。

Bvc_001ということで、その『ボルコ・ボーン』製のレールの現物です。
こちらは北海道炭鉱鉄道会社が発注したもので、小樽市交通記念館(当時)で撮影したものです。
古レール研究においてバイブルとも言われる『レールの旅路』(太田幸夫著・富士書院)にもこのレールの写真が出ています。
著者は元々国鉄の保線マンで、貴重なレールを見つけてはレール交換の際にこっそり保管していたなんていう噂もあったようだが、恐らく本当だったんだろう…。
そうやって集めたレールが、小樽交通記念館に保存されているという流れに繋がるとか…。
似たようなことをしていた人が九州にもいて、古いレールが鳥栖のレールセンターから何本も出てきて、それが九州鉄道記念館の展示品になっているとか…。

個人的に古レールを調べたりはしているので、こういう形で産業遺産にスポットが当たるのは喜ばしいことです。
実は、数年前に国産の鋼材で作ったと言われる木曽・上松町の鬼渕鉄橋を見学したのですが、ついついいつもの癖で刻印を追っていたら『官営八幡製鐵所』を示す刻印を見つけてしまい自分でもビックリしてしまったことが…。
元々森林鉄道用に作られた橋ですから、文献等はしっかり揃っているのですが、それを裏付ける動かぬ証拠を見つけてしまったわけですから…。

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