2017年10月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

最近のトラックバック

無料ブログはココログ

« 2008年11月16日 | トップページ | 2008年11月18日 »

2008年11月17日 (月)

朝日新聞に載った中古の路線バス事情

朝日新聞に中古の路線バスについての記事が載っていたので紹介します。
朝日新聞の場合、数日で記事が消えてしまうので全文を引用。

<引用ここから>
 名古屋市周辺や首都圏など3大都市圏で路線バスとして走る大型バスが「大量退職」時代を迎え、地方の路線で「再雇用」されるケースが目立っている。92年から始まった法律による排ガス規制で、これらの大都市圏では新車登録から12年を超えると車検を通らなくなったためだ。だが、まだまだ現役で走れるバスが多く、海外からの引き合いも多い。
 札幌市から北に約100キロ。日本海に面した北海道留萌市内を、水色と緑色のバスが走る。前面には「増毛(ましけ)ライナー」。「沿岸バス」(北海道羽幌町)の市内路線だ。
 この車体は、JR東海バス(名古屋市)が93年に新車として買った。同社は「愛知県瀬戸市内を走っていたバスに間違いないだろう」。05年に沿岸バスが購入した時は、愛知万博のステッカーが車体に張られていた。
 沿岸バスの路線は海沿いが多く、海風にさらされて車体がさびやすい。このため、同社保有の約80台のうち4分の1は中古。最古参は99年に買い入れたバスで、86年に名古屋市交通局が新車登録した。

■公害規制、買い替え次々

 約千台のバスを抱える名古屋市交通局は06、07年度の2年で計280台を売った。約800台保有の大阪市交通局も同時期、計230台売却した。両市とも今年度も100台以上を売る予定だ。ほぼ同数の新車を買うため、保有台数の4割が3年間で入れ替わる。こうした事情は民間のバス会社も同様だ。
 バス事業者が車体を次々と買い替える背景には、排ガス中の有害物質を規制する「自動車NOx・PM法」がある。3大都市圏が対策地域で、現基準だと新車登録から12年を超えると車検を通らない。
 名古屋市交通局は92年の旧自動車NOx法の施行を受け、94年度からの5年間で計734台を一斉に売却。これから12年後にあたる06年度から2度目のバスの大量退職期を迎えた。
 同局の担当者は「法律に引っかかるバスは地方でも走らせたくはないが、少しでも収入を得たいのが実情」と明かす。有害物質の軽減装置をバスに取り付ければ「延命」は可能だが、「老い先短いバスに数百万円の装置を付けて走らせるよりも、将来を見すえれば新車が経済的」という。
 一方、約1500台を抱える東京都交通局は05年度から原則、販売や譲渡はしていない。ほぼすべてをスクラップした。「東京で走れないバスの転売は許さない」という石原慎太郎知事の意向という。

■費用3分の1

 「規制がかからない地方なら、あと8年は走れる」。中古バスを扱う「富士バス販売」(静岡県富士市)の営業担当者は、都会でお役ご免となったバスについてこう話す。
 かつてはタイやフィリピンなど東南アジアへの輸出が主流で、同社の転売先の9割を占めていた。しかし、規制緩和でバス事業参入が容易になったうえ、都市部の排ガス規制強化に伴い、北海道や中国、九州への転売が今は全体の3割を超える勢いという。
 路線バス用の大型バスは新車だと1台1千万円以上する。中古は1台当たり20万~100万円で、外装の塗り替えや修繕費を含めても300万円ほどで済む。性能が良い日本製の中古大型バスは海外でも人気が高い。
 名古屋港にほど近い愛知県弥富市南部。水田を埋め立てた約3千平方メートルの土地に、数十台の中古バスが並ぶ。
 県内の業者が、名古屋市や神奈川中央交通(神奈川県平塚市)で使われたバスを転売用に保管している。「最近はロシアやミャンマー(ビルマ)からも声がかかる。円高で輸出は今のところやめているが、必ず売れる」と業者は強気だ。
<引用ここまで>

とりあえず、この記事にツッコミを入れたい。
沿岸バスの『増毛ライナー』は実在する路線ではなく、バスファン向けの特殊ツアーのために作った特製の方向幕ではなかったのか?
正面の行先には『23 臨時急行 増毛ライナー』、側面には『バスマニア専用』の行先があてがわれているはずなのだが…。

実際私もあちこち出歩いていますが、地方に行けば路線バスを20年使い倒すなんていうのはごく普通で、都市圏のディーゼル規制に引っかかるような車でも、まだまだ使えるというのも事実なわけで…。
東京都知事が中古車を流通させないと言い出した頃から、今までは絶対中古車で出回らなかったような会社のバスまで中古で出始めているのには驚きました。
前に福山に行ったときに、どうみても千葉の東洋バスの中古としか思えない車両がいて驚いたのも事実としてあるし、まえに長野駅前でどうみても遠州鉄道の中古としか思えない車両にも遭遇しています。
函館で座席に横浜ベイブリッジが描かれたバスにも遭遇しています。

ディーゼル規制がかかるかどうか微妙なところにあるバス会社のなかには、意図的にディーゼル規制エリアではない場所に車庫を構え、そこから回送して使っているなんていうバス会社もあるやに聞いています。
前から何度か話題にしている我孫子のニュー東豊がまさしくそんな感じです。
利根川の南側にちょっとだけ茨城県の取手市になっている場所(小堀地区と言う)にあえて車庫を構えて、そこでナンバーを登録してディーゼル規制をクリアしていると言うのを聞いたことがあります。
なんでも、議員さんのファミリー企業だと聞いた覚えもありますが、こういういい加減なことをする会社が、果たして路線バスを運行する資格があるのかというのも議論の対象にしていくべきではないかと思えるわけで…。
実際、ニュー東豊は既存の路線バス事業者がやっている路線にあえてちょっと安めの運賃で参入したけれど、結局既存の事業者の壁は崩せず、かなりの大減便をしているという…。近々運行休止と言う話もあると聞いた覚えもあります。
既存の路線があるところに価格勝負を挑んだところで、最終的に潰しあいになって新規参入業者が倒産してしまったなんていうのは、福島~仙台の高速バスでも前例があると言うのにねぇ…。

« 2008年11月16日 | トップページ | 2008年11月18日 »