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2009年3月27日 (金)

共永興業さんの本社ロビー

先日、阪神なんば線に乗りに行った際に立ち寄った、共永興業さんの本社ビル1階のロビーを思いがけず訪問できたのでさらっと触れたが、今回はじっくりと紹介してみようと思う。
私自身、完全週休二日制の会社に勤めている事もあり、会社の前まで行って外から覗けるだけでもいいと思って行ったのですが、共永興業さんはあとで調べてみると完全週休二日制ではなく四週六休制で、たまたま訪れた日が第3土曜日で午前中が営業日だったのです。
Nz_img_0135 建物の外から見ると、ガラス張りの建物の中にC57148号機が保存されています。
私企業が蒸気機関車の保存を手がけていること自体がすごいのに、本社ビルの建屋の中にきちんと保存されているのには本当に驚かされます。
さらに、この中にはこの機関車を見下ろせるような通路まで設置されているtのには正直驚かされます。
ただ、どうもこの通路をロビーから登ってしまうと執務スペースが丸見えになってしまうようで、関係者以外立ち入り禁止の札がありました。
Nz_img_0137 建物の中に入り、助士側から撮影したものです。
給水用のスポートや腕木式信号機もあわせて保存されています。
この腕木式信号機、上下2段のものが保存されていて、これは駅の手前に設置される場内信号機と通過信号機のペアになったものです。
レールの横に置かれている札には『ブレーキに通気中ですから、バルブ類にさわらないでください』と書かれています。
ひょっとするとちょっと整備するだけで自走するぐらい、すばらしい状態で保存されているのではないかという印象を受けます。
Nz_img_0141a 古レールとかを調べているので、保存している機関車が乗っているレールも調査します。
実際に見て驚いたのは、ここでC57148が乗っているのはNKK(現JFEスチール)製の新品の60キロレールです。
蒸気機関車が引退するような時期には在来線でも60キロレールは殆ど使われておらず、新幹線専用だったのではないかという時代だと認識しています。
昭和50年代までは東海道新幹線でさえ、全線60キロレールになっておらず、部分的に50Tレールが使われていたはずですから…。
共永興業さんの本業が鋼材を商う商社さんですから、古レールよりも新品のレールのほうが入手しやすかったなんていう事情もあるのかもしれません。
Nz_img_0139a1 中には、俳人山口誓子氏の句碑があります。
どんな句かといいますと…
『定まりし 鉄路の上を 火と水の 力によって 走りしものよ ローカルの 線に移りて 残りたる 使命を果し いまここに在り』というもの。
ここでの保存開始を記念して詠んだものではないかと…。
Nz_img_0147a さらに当時の社長の決意が示されたと思われるものもありました。
こちらには以下のように書いてあります。
『わが国発展のため100年余りの永い年月日働きつゞけ 今その大任を果した我々の蒸気機関車 その栄誉と歴史に学び より良い明日を創造する勇者の象徴として こゝに選ばれた陸の英雄 そして生命ある鐵の造形芸術であるSL その代表C57148号機に感謝と畏敬の念をこめ 末永く大切に保存します 昭和49年2月 共永興業株式会社 (以下社長・専務の連名)』
この頃にはSLブームもあり、あちこちで蒸気機関車の保存が始まった年でもあるけれど、当時は地方公共団体への貸与という形でしか保存がなされておらず、私企業が保存に乗り出すというのはかなり大変なことであったと聞いたことがあります。
その中で直接本業と接点がない蒸気機関車の保存を決意した社長さんには個人的に敬意を表したいですね。
Nz_img_0142 機関車のテンダーと壁一面に飾られているナンバープレート。
このナンバープレートだけでもかなりすごいです。
これだけナンバープレートを集め、こうやって公開していることに本当に頭が下がります。

Nz_img_0159 中にC5644号機の動輪も保存されています。
C5644号機ならば、大井川鐵道で走っているではないかという話も出てくるかと思いますが、C5644号機がミャンマー(当時のビルマ)から戻ってきたときに、ミャンマーのメーターゲージ(軌間1000ミリメートル)から、日本の軌間1067ミリメートルに変えるために、動輪を別の機関車とすべて交換しているはず(確かC1293の動輪だったかと…)なので、ここにこうやって保存されているのでしょう。
今度行くときはコンベックスメジャーを持っていって、メーターゲージかどうか確認する必要がありそう…。これは同時に日本に帰ってきた靖国神社のC5631についてもそうですが…。
Nz_img_0158a 正直言って驚いたのは、C5644が乗っているレールのほうです。
保存例の少ない双頭レールが保存されています。
しかもほぼ完璧な状態なのが驚きです。
良くぞこれだけのものを見つけてきたと言いたい。

会社の方の話だと、本社ビルのほかに大阪南港のかもめ大橋を渡ったところにある拠点にも機関車が保存してあるそうです。
googleのストリートビューで探してみると、大阪南港にはC12が保存されているようです。
こちらも今度機会があったらお邪魔したいですね。

 

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コメント

共栄興業さんは鋼材卸で財を成したので「鐵」への感謝と畏敬の念が強いのでしょうね、というのは公式見解。

社長(現会長)は大の蒸気機関車好きで、梅小路の常連だったそうですw

本社に置いてあるC57は国鉄から個人として初めて譲り受けたものです。いつでも本線復帰できるよう、長野で全検同等のメンテを受け、大阪まで運ばれて来ました。


私もこれ位の事をパノラマカーにしてあげたかったのですが・・・・お金がありませんcrying

>あかうまさん

ホームページだけ見ても、何の会社か分からないところがある意味驚きだったりするわけで…。
よく見れば『鉄』ではなく、あえて『鐵』を使っていることに気づけば、鉄鋼関係の仕事をしている会社というのは想像が付くかもしれません。

あまりのすごさに驚きましたし、一度機会があったら社長さんに直接お話を伺いたいですね。
このくらいのことをトラストトレインにもやってあげたいんだけど、お金が…crying

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