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2009年6月19日 (金)

50Hzと60Hz

ネット仲間のNomutan氏から面白い話を聞いた。
『北海道で60Hzの電気を使っている場所がある』というもの。
ネタ元としては、こちら(mixi会員限定)になります。
mixiの会員ではない方は、こちらが良くまとまっています。
情報源を総合すると、北海道の支笏湖温泉一帯と、苫小牧市内のごく一部に60Hzのエリアがあるようです。
調べていくと、このあたりの電気は北海道電力ではなく王子製紙が供給しているようです。
苫小牧の製紙工場で使う電気を自家発電していて、そのときにどうもアメリカ製の発電機を入れていたことから今でも60Hzのようです。
電気料金は北海道電力と同額ではあるけれど、王子製紙の社員が検針に来るという。
さらに調べていくと面白いものに行き当たった。
それが、『熊本県内で50Hzの電気を使っている場所がある』というもの。
どういうことなのかと調べていくと、チッソ水俣工場の自家発電設備が元々はドイツ製で50Hzの発電機を使っていたことによるようです。
九州ヘリテージと言うサイトを見ると、チッソ水俣工場とその社宅だけ50Hzの電気が来ているようで、社宅から出て一戸建てを建てるときは昔はかなり苦労したと言う…。
チッソの自家発電所は、工場や社宅での使用量以上の電気を発電していて、その余剰電力を九州電力に売っているということが先に取り上げた『九州ヘリテージ』に書いてあるけれど、九州電力は60Hzなのだから、いったいどうやって送電しているのかちょっと気になるところ。
特定企業の自家発電であれば、周りの周波数と違う電気が供給されるのも分かるけれど、いろいろ調べていくとさらに面白いものが出てきました。
1.東北電力なのに60Hz(東北電力の標準周波数は50Hz)
2.東京電力なのに60Hz(東京電力の標準周波数は50Hz)
3.中部電力なのに50Hz(中部電力の標準周波数は60Hz)

東北電力については、ホームページに記載があって、佐渡島の全域と、妙高の斑尾高原、そして糸魚川市の一部が60Hzとなっているようです。
佐渡島は発電設備の関係で60Hzではないかと思えるけれど、斑尾高原は長野県と新潟県の県境にあるので、恐らく長野県側から中部電力が発電した電気が供給されているのではないかと…。
糸魚川市の一部は北陸本線の市振駅の周辺のようですから、恐らく富山県側から北陸電力が発電した電気が供給されていると見ています。
東京電力の60Hzエリアについての記載は、東京電力のホームページを見ても供給約款の附則に、群馬県の一部については当分の間60Hzで供給と書いてあるだけ…。
いろいろ調べると、群馬県の甘楽郡と吾妻郡となっているようなので、恐らく電力会社が統合される前から60Hzの電気が供給されていたことの名残なのかもしれません。
このあたりは、横浜の電気の史料館に行けば何らかの手がかりが得られそうな気がしています。
中部電力についても、ホームページに地図入りで長野県内で50Hzの場所がいくつも出ています。
地図の東半分の50Hzエリアについては県境から越境送電しているのがなんとなく分かるけれど、謎なのは西側の50Hzのエリア。
小谷村の姫川温泉は新潟・長野県境にあることを考えると、ここは斑尾高原と逆に東北電力からの供給を受けているような気がします。
あともう一つ、上高地とか白骨温泉等、松本市と高山市が隣接しているエリアがまとめて50Hzになっているのが妙に見えます。
ここは県境を越えると岐阜県なので、こっちも中部電力の供給エリアで60Hzですから…。
調べてみると、梓川には昔から東京方面に向けて電気を送る発電所があり、そこから電気を供給していたために今でも50Hzの電気が供給されているとのことです。
普段何気なく使っている電気も、じっくり調べてみるとなかなか面白いものです。
群馬の60Hzは再調査になっちゃったけれど…。

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コメント

まさに「へぇ~」ですねw

 佐渡島は佐渡金山の掘削機かなにかが60Hzだったようです。 東北電力唯一の60Hzエリアです。

>うらゝさん
確かに自分で調べた結果を見ると、意外なところに意外なものがあって驚きます。
最初は北海道の60Hzだったのだけど…。

>しみずさん
再度調べてみると、戦時中に佐渡金山から電気を融通してもらうために、全体的にとりあえず60Hzにして、それからそのままのようですね。

日本各地で、以外とある物ですね>周波数違い
熊本の50Hzは初耳でした。
チッソ水俣の元社員が友人にいるので聞いてみます。

企業がらみだと、まだまだ国内に有りそうですね。

>Nomutanさん
元ネタを提供していただきありがとうございました。
実はいろいろ調べてたら、『水力発電所データベース』なるサイトを見つけてしまいまして、そこで事業者毎に情報が取れるようになっています。
その中でも、竣工年次が古いものを片っ端から調べていくと、また新たな発見があるかも…。
個人的には産業遺産関連の資料を見て、どこのメーカーの発電機を入れていたかを調べるなんていうアプローチもありかと見ています。

東北電力管内について、妙高市の一部(斑尾高原)は中部電力から供給されています。糸魚川市の一部(市振)は北陸電力よりの供給です。
離島の佐渡島も含め、地理的条件により系統と接続できないために周波数が異なります。
中部電力では、長野県内に相当数の異周波数地域があり、複雑に入り組んでいる箇所もあります。これも歴史的背景と地理的条件によるものです。
現在までに統合しきれずに残ったものだと思われます。
ある電力会社の担当者からこれ以上統合する予定は無いと言われました。しかし該当する電力会社の営業所ではメータの新設や取替でたまに間違えるようです。
事情は東京電力でも然りです。
偶然こちらのブログに立ち寄りましたのでコメントさせていただきました。

>さすらいさん

>ある電力会社の担当者からこれ以上統合する予定は無いと言われました。

確かにそうでしょうね。
電力会社だけではなく、電気を利用する人たちにも多大な負担を強いる可能性もありますし。

今日83歳の誕生日を迎えた父親に今日聞いた話なのですが、その昔、九州は50Hzだったそうです。 1957年くらいに60Hzに変更したらしく、変換の工事に携わった父は開閉器の絶縁油が噴き出す事故にあってけがをしたそうです。 確かめてみようと九電のWebサイトを覗いてみましたが60年史には載っていませんでした。

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