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2009年11月 9日 (月)

バスラマインターナショナル 116号

バスの専門雑誌、バスラマインターナショナルの最新号が出てきたので買ってきた。
今回のバス事業者訪問は島根県の一畑バスグループ。
これはこれで見応えがある特集になっています。
巻頭のカラー記事には松本電鉄が新宿~松本間で運行しているハイブリッドバスを使った高速バスについて紹介されています。
その記事には『同型車の高速路線バスへの採用は全国初』とはっきりと書いてあるのがバスラマらしいところ。
ツアーバスまで高速バスと捉えるならば、ウィラーの都市間ツアーバスのほうが先になってしまいますから…。
今回一番読み応えがあったのは、バスラマが継続して取り上げている都市間ツアーバスの問題。
大きな記事としては、JRバス関東の社長のインタビュー記事とウィラーエクスプレスのビジネスクラスバスの記事です。
JRバス関東の社長のインタビュー記事の中にははっきりと『高速バスとツアーバスは同一の土俵で競争を』と書かれているのが印象的。
ウィラーエクスプレスのビジネスクラスバスは、かなり好感を得たと言う編集長自ら書いてあるのだけど、最後には『そろそろ乗り合い免許を取得するべき』なんてことまで書いてあったりします。
ウィラーのツアーバスの記事には『もうひとつの選択肢?』と最後に『?』マークがついているのがなんともいえません。
高速バスを使って出張する利用客を当て込んだつもりだろうけれど、前にこのビジネスクラスバスが品川プリンスホテルに着いたところを目撃したのですが、私が見る限りではビジネス客と思える利用者は見受けられませでした。
本当にビジネス客をターゲットにしているのかちょっと気になりますね。
会社によっては高速バスでの出張は認めないといっている会社もあるようだし、列車と比べて定時性が劣る部分があるのは否めないだけに…。
これだけ派手に宣伝してるのだから、ウィラーグループの地方出張はちゃんと自社のバスを使ってるんでしょうか?

個人的には、今のツアーバスのポジションと言うのがかなり不安定な部分にあるような気がしてならないのです。
旅行業法だけ見れば、旅行業法の登録をしっかりしている業者で販売している限りは間違いなく合法でしょう。
ただ、それを道路運送法と照らし合わせるとかなりグレーなところにあるような気がします。
それが、アンチツアーバスの考えを持つ人たちの根拠になっているはずです。
少なくとも私がツアーバスに対して批判的なことを書いているのは、道路運送法的に怪しいよね?と言うところです。
実際にツアーバスを主催している業者と、バスを運行している会社が分離されることで、ツアーバス主催業者が破綻したときにはどうするのか、またツアーバス運行事業者がツアー催行中に重大事故を起こした場合、主催業者はどのように対応すべきかと言う問題も現実に起こっています。

ツアーバスについてまともに記事の書けるジャーナリストが少ないこと、そしてツアーバス主催業者が『バスツアーの一種』ではなく『高速バス』と自ら言っちゃってる点がこのことをややこしくしているような気がします。
法律を補うための省令であれば、行政の権限で変更できるはずですから、場合によってはツアーバスを違法にする省令なんてのも作ろうと思えば作れちゃうんじゃないかと思えるんです。
まして、国土交通副大臣はツアーバスに批判的な私鉄総連が支援している社民党から出ていますから、民主党政権が続いている間はいったい何が起こるのか、非常に気になるところです。
ツアーバス業者が、すべて道路運送法4条に基づく路線バスの認可をとったところで、ツアーバス問題が解決するとは思えない部分もありますし、ウィラーなんか都市間ツアーバスが違法にならない限り今の形態を続けるでしょう。

高速バスに新規参入をしていく上で、ツアーバスではなく正規の路線バスとして進出した富山県のイルカ交通みたいな事例もありますから…。

ツアーバス問題について、きっちり書いているのがバスラマぐらいしかなく、しかもアンチツアーバスなニュアンスが出ているだけにバス運行事業者側も戸惑っているらしい…。

いまさらいきなり非合法にできないくらいまで市場規模が広がってしまったツアーバス、そこへ監督官庁である国土交通省・観光庁がどのような対応を取るのか気になっています。
一歩間違うと、小泉構造改革を全否定するような内容になっちゃうだけに…。

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